HSES-NODE-OLED

コンセプト

HSES-NODEのコンセプトは固定できる小型WiFiマイコンです。

小型電子機器にとって固定方法は大きな問題です。

電池駆動などで、外部との結線を持たない機器では問題ありませんが、 電源やUSBや、ネットのケーブルなどで接続される小型電子機器は ケーブルに比べ大変軽いため、ケーブルに振り回されてしまうという問題に 悩まされます。

大量生産品であれば、 適切なケースに入れ、固定すれば良いわけですが、 小規模生産品では、価格的な問題で難しいのです。 (例えば2千円の電子基板を8千円のケースに入れるのには、 かなり抵抗があります。)

そんななか Grobe Wrapperという製品に出会いました。

中国のSeeedStudioという会社の製品で、同社の小型センサー基板等 を固定するためのプラスティックのブロックのような製品です。 4個入りで約2ドル、1個50円程度と格安です。

裏には突起があり、LEGOブロックと組み合わせることができます。 約2mmと4mmの穴もあるので、木ねじやネジで固定もできます。 ネジで磁石を取り付け、磁石で固定するなどということもできます。
(参考 Grove Wrapperの使い方)

Grove Wrapperを使えばセンサーを様々な場所に簡単に取り付けることができます。 ESP8266モジュールも同じように固定できれば、便利だと作ったのがHSES-NODEです。 1x2サイズのGrove Wrapperに取り付け可能な形状になっています。

HSES-NODEの試作品で、すぐに作ったのが温度センサー棒です。 1.8mの木の棒にHSES-NODEと4個のI2C温度センサーを Grove Wrapperで50cm間隔に固定したものです。 立てて使用し、それぞれの高さの気温を計測しWiFiで送信します。 Grove Wrapperや ケーブルセットのおかげで、簡単、安価かつキレイに実装できました。 このセンサー棒はHSES-LCD24のサンプルプログラム Thermometerで使用されています。

2.4インチのカラー液晶モジュールとESP8266を組み合わせた HSES-LCD24の 企画時からESP8266と0.96インチOLEDとを搭載したモジュールのアイデアは ありました。 OLEDは液晶にピクセル数、サイズとカラーに劣りますが、表示の明瞭度と視野角の 広さで優ります。小さくて、くっきり見えるディスプレイは魅力的です。 HSES-NODEの拡張端子の配置を決める際、OLEDモジュールを 直接装着できるようにしました。 OLEDモジュールとHSES-LCD24をセットにした商品が HSES-LCD24-OLEDです。 画面の更新速度に拘り、I2C接続ではなく SPI接続のOLEDモジュールを使用しています。

ESP-WROOM-02の全端子がピンソケットに接続されています。 ピンソケットの端子位置は全て100milグリッドに載っていますので 市販のユニバーサル基板をHSES-NODE上に取り付けることができます。

Grove I2Cコネクタも1つ設置してありますので、様々なGrove I2Cデバイスを そのまま接続できますし、 GROVE - 4ピン-ジャンパメスケーブル を使って実験に使用することもできます。

HSES-NODEを使って、ESP8266を実生活で試してみましょう。

商品の仕様、デザイン、価格は予告なく変更されることがあります。