ROMモニタ
ROMモニターはN-Cardがリセットされた後、 ハードウェアの初期化と、 Linuxの起動を行うプログラムです。
DIPSW-1をOFFにすることで、 初期化が終了した時点でROMモニタのコマンド待ち状態に入り、 kernelやファイルシステムの書き換えを行うことができます。
ROMモニターのコマンド
- boot [arg ...]
-
RAMに読み出したkernelを起動します。
具体的にはパラメータkernel_entryの番地にジャンプします。
引数があれば引数をkernelに渡します。
なければ boot_para1〜boot_para3の値を
引数として渡します。
kernelをRAMに読み出すには kernel_readコマンド、 ネットワークから読み出すには loadコマンドを使用します。
- d [start [length]]
- メモリーの内容をバイト単位でダンプします。 引数で開始番地とバイト数を16進数で指定できます。 指定がなければ開始番地は0x80000000から256バイトダンプします。
- dipsw
- N-Cardの基板上のDIPSWの状態を16進数で表示します。 SW1の状態がbit0,SW2がbit1,SW3がbit2,SW4がbit3に対応し、 Onが値0, Offが1に対応します。
- dsiu_test
- シリアルポート DSIU のテストのために、 DSIUに "Hello,DSIU"という文字列を出力します。 通信速度は 38400baud です。
- fswrite file名
- flash ROMのファイルシステムのイメージを tftpサーバからダウンロードし、 flash ROMに書き込みます。
- ip
- IPアドレスとMACアドレスを表示します。
- kernel_read
- FlashROM上の圧縮されたkernelイメージを展開しRAMに書き込みます。
- kernel_write
- RAM上のkernelイメージを圧縮しFlashROMに書き込みます。 同時にパラメータのFlashROMへの書き込み(para_write)も 実行されます。
- lboot [filename]
- tftpサーバからkernelをダウンロードし、bootする。 load + boot コマンドと等価。
- led nLed 0|1
- N-Card上のLEDを点灯(1)あるいは消灯(0)させる。 引数nLedは led1=0, led2=1を指定する。
- load [file名]
-
tftpサーバからkernelをダウンロードしRAMに書き込みます。
ファイル名は引数で指定されていない場合には、
load_fileパラメータのファイルがダウンロードされます。
ファイル名が .binで終ればバイナリーファイルと認識され、
パラメータkernel_startの番地に書き込まれます。
そうでなければ モトローラSレコード形式であるとして解釈され、
指定された番地に書き込まれます。
loadコマンドを使用するには N-CardのROMモニタがサポートするUSB-LANアダプタ (Coregaの FEther USB-TXSあるいは USB-TXC ) が接続されている必要があります。
- netdev
- 使用可能なネットワークデバイスの一覧を表示します。
- nboot
- bootコマンドと同じ。 但し、boot_para1〜boot_para3の替わりに nboot_para1〜nboot_para3を使用する。
- para_read
- Flash-ROMに記憶されたパラメータの値を RAMに読み出す。
- para_reset
- RAM上のパラメータの値を工場出荷時の初期値にリセットする。
- para_write
- RAM上のパラメータの値をFlash-ROMに書き込む。
- rboot [arg ... ]
- Flash-ROM中の圧縮されたkernelを展開しRAMに書き込み、 kernelを起動する。 kernel_read + boot コマンドと等価。
- reset
- N-Cardをリセットする。 リセットレジスタに書き込みを行い リセット信号を発生させている。
- set [パラメータ名 [値]]
- パラメータの値参照、設定を行う。 引数がなにもなければ、全てのパラメータの名前と値を表示する。 引数がパラメータだけの場合、そのパラメータの値を表示する。
- unset パラメータ名
- パラメータの値をクリア(空文字列)にする。
- ver
- モニタのバージョンを表示する
ROMモニターのパラメータ
- ip_adr
- ROMモニタが使用するIPアドレス。 ROMモニターのネットワーク機能(tftpダウンロードなど)を 使用する場合には 接続するネットワークに合わせて 適切に設定する必要がある。 (デフォルト値 192.168.0.108)
- load_adr
- Sレコードのファイルなどをダウンロードする領域の先頭番地。 作業領域 (デフォルト値 0x81000000)
- load_file
- load/lbootコマンドで引数を指定しなかった場合にダウンロードされる ファイル名 (デフォルト値 new/linux-2.4.21-pre4/vmlinux.bin)
- tftp_host
- load/lbootコマンドで使用するtftpホストのIPアドレス (デフォルト値 192.168.0.11)
- kernel_start
- kernelの先頭番地。 loadコマンドでSレコード形式のファイルをダウンロードすると 自動的にセットされる。 kernel_read/kernel_writeコマンドで参照される。 通常 値は 0x80000000 になる。 (デフォルト値 0x00000000)
- kernel_end
- kernelの最終番地。 loadコマンドでSレコード形式のファイルをダウンロードすると 自動的にセットされる。 kernel_writeコマンドで参照される。 (デフォルト値 0x00000000)
- kernel_entry
- kernelの開始アドレス。 bootコマンド等でjumpする番地。 kernelのkernel_entryシンボルの値を設定する。 loadコマンドでSレコード形式のファイルをダウンロードすると 自動的にセットされる。 (デフォルト値 0x00000000)
- kernel_zsize
- Flash-ROM中に圧縮されたkernelイメージのバイト数。 kernel_writeコマンドが設定する。 (デフォルト値 0x00000000)
- boot_para1〜boot_para3
- bootコマンド等(boot/lboot/rboot)で
kernelに渡される引数。
デフォルト値: boot_para1 : root=/dev/mtdblock6 rootfstype=jffs2 boot_para2 : console=ttyS0,38400 mem=64M boot_para3 : ip=192.168.0.100
- nboot_para1〜nboot_para3
- nbootコマンドで
kernelに渡される引数。
デフォルト値: nboot_para1 : nfsroot=192.168.0.11:/linux/n-card rootflags=nolock,sync,actimeo=0,rsize=1024 nboot_para2 : console=ttyS0,38400 mem=64M nboot_para3 : ip=192.168.0.100
- sec_delay
- 未使用
- TZ
- 未使用
- uart1dump
- 未使用